■法人1期目を振り返る
- Hiroki Kamachi

- 6月29日
- 読了時間: 6分
気が付けば半年以上ぶりのブログ記事となります。
昨年6月に会社を設立し、紆余曲折を経ながらも無事に1年が過ぎました。
「決して思惑通りには進まなかった」起業1年目について、いくつかの観点で
振り返りたいと思います。
【総括】
まず、この1年をざっくりと総括すると以下のような点が挙げられます。
「やろうと思った事とやれる事(求められる事)とは違った
起業したからこそ分かる事が多々あった
スモールスタートしたからこそ生き残れた
起業当初は「AI活用」を前面に打ち出して営業活動をスタートしました。
勿論ボイスレコーダーの活用等の一定の展開は出来たのですが、
それよりももっとシンプルに「営業アドバイス」「営業代行」という、
これまでの自分が積み重ねて来た領域に対するニーズの方が
強かったです。起業という新たなチャレンジの局面では、その時代にマッチした
新たなものに目が行きがちです。それ自体が悪い事ではないですが、
もっと本質的な部分から土台を築いて行くべきであったかと思います。
上記の点も含め、実際に起業して初めてわかる事も多々ありました。
とりわけ苦労したのは「業務委託の活用と求めるレベルとのギャップ」です。
主に著名なクラウドサービスを介して複数の取引をさせていただきましたが、
1年を通じてこの点のギャップを埋める事は出来なかったです。
ひとつの営業BPO案件を拡大するにあたっても、私自身が出した成果の
再現性を業務委託で出せない事により結局は自身のリソースが割かれて
ドライブをかける事が出来ませんでした。
加えて、プロジェクト開始後の突然の音信不通や、企業からの土壇場での
条件変更や未払いなど、これまで大手企業の会社員として長年過ごして
来た立場からは想像だにしなかった事件?にも数々遭遇した1年でした。
プラットフォームを介した曖昧な契約で進めてしまった事も反省点のひとつです。
結果、最も費用を割いた業務委託において求めた成果が上がらず、加えて
最もリソースを投じたプロジェクトからの想定の売上が上がらないという主に
2点の事象により1期目は残念ながら赤字決算で着地しました。
それでも何とか生き残って2期目に進めるのは「スモールスタートした」からに
尽きます。その点も含めて、以下に反省点と良かった点とをひも解いてみます。
(起業1年目の反省点)
・資本金はあるに越した事はない
・ゼロスタートよりも仕事を見つけた状態でのスタートが望ましい
・自由時間があり過ぎて緩くなり過ぎた(自己コントロール)
・外注の安易な活用(レベルの低さと再現性のなさ)
当社の場合は借入金なしの資本金100万円で会社設立しました。
期初に作成した事業計画書通りに売上があがれば問題はなかったの
ですが、前述した諸問題によりその通りには進みませんでした。
限られた資本の中から自身の役員報酬や諸経費を払って行く中で
残高が減って行くのは、これは事前想定よりもプレッシャーでした。
また、私の場合は直近の会社員を辞めて直ぐに起業したのですが、
その過程で個人的に得ていたプロジェクト案件も途絶えており
ゼロからの営業スタートとなったのですが、これは言うまでもなく
何かしらの売上の目星が付いた状態での起業が望ましいです。
特に私のように50代からの起業においては、より強くおすすめします。
ソロ起業は良くも悪くも自由です。
私の場合は初期費用をかけないという利点を得た一方、故にオフィスは
なく自宅兼務での業務となる為、やはり緩くなりがちというか、この点を
どう解消して行くか?は2期目に向けての課題となります。
(起業1年目で良かった点)
・無形商材の為、固定費がかからない
・役員報酬をはじめから多く取らない
・自身の強みや方向性がより明確になった
これは繰り返しになりますが、無形商材にて初期費用を極力抑えた事で
何とか生き残れました。こればかりは事業の方向性に委ねられるので、
店舗系のビジネスを志す方には致し方ない面が出て来るのですが、
それでも「初期費用を如何に抑えるか?」は共通したポイントになると思います。
そのひとつとして、私の場合は月々の役員報酬も極力低く設定しました。
この部分は前述の資本金とも関係するので、逆に資本金を厚くしてある程度の
役員報酬は取るとの考え方もあり得ますが、業務委託費も含めて「人件費」は
成果や売上に関わらず動かしにくいものなので注意が必要かと思います。
「やりたい事とやれる事(求められる事)は違う」
「実際に起業してみてみないと分からない事も多い」
この2点を踏まえれば、起業後の事業の流れは流動的でもあると言え、
それを事前に踏まえて初期に必要以上の固定費を投じない事は大切です。
最後に、起業という流れを通じ、これまでサラリーマン時代から培って来た
自身の強みを再認識すると共に、故に当たり前と思いがちな点が市場ニーズに
なって売上に繋がるという発見もありました。
とあるプロジェクトで対象リストに対するアポコールを依頼した所、私が事前に
同条件で出せた成果の再現性がまったく取れませんでした。
結果、営業代行のプロを謳っている会社のメンバーに対するレクチャーを
私が行うという本末転倒な流れにはなったのですが、最終的にはこれが
サービスとして売上に繋がるようになりました。
「営業アドバイザリー」のサービスを含め、これまで私自身が長年営業で
やって来た当たり前の基準自体が提供価値になると知れた事は、2期目に
向けて非常に意義ある事でした。
【2期目の目標と展望】
ここまで法人1期目の振り返りを記してきましたが、これを踏まえた2期目の目標は、
「理想とするライフスタイルを追求しながらも、しっかりビジネス単体での利益を出す」です。
「私も最初は赤字からスタートだったよ!」
「当社も黒字化出来たのは4期目なんで大丈夫ですよ!」
周りの先輩経営者の方からの言葉は励ましにもなりますが、やはり法人として生業を
始めた以上は利益を出してなんぼとの思いが強いです。
これからの時代、もっと多くの方がソロ起業すると思いますし、そうならねばならないと
思います。そうした中で、とことん売上を追求するというスタイルだけなく、別のベクトルに
舵を切った経営もありだと思い、それを自負して取り組んもいますが、それでも利益の
追求すらも放棄したら終わりだと思います。
2期目は、1期目で緩くなりがちだった点を締め直すと共に、しっかりと利益を上げられる
よう取り組んで行きたいです。そんな楽な世界ではない事は1期目で理解したので、
もしかしたら2期目も赤字で着地する事もあるかもしれませんが、それは最終的な結果論で
あって、期初やプロセスにおいて除外するのは本当にあり得ないと思っています。
一方で、自身が起業時に掲げた想いやスタイルも忘れずにいたいです。
当社は完全週休3日のフルリモートとして起業しています。どこまでも売上拡大して
上場を目指すというスタイルではなく、少子高齢化の日本における労働弱者に対する
就業機会を拡大し、裁量ある働き方を追求して行きます。
企業としてしっかりと利益を上げられる体制を築きつつ、その中で理想とする
働き方をも追及するというバランスを上手く取って行けるよう模索して行きたいと思います。
1期目を支えて下さった皆様に感謝すると共に、2期目も改めてよろしくお願いします!
コメント